アレルギー反応は治癒への最初の１歩
私達は風邪をひいて熱を出したときに、すぐにお薬を飲んで治そうとします。しかし本当は風邪をひいたことは悪いことでもなんでもなく、熱はウイルスを排除しようとしている私達のカラダの正常な働きです。しかし、現代では何でもお金を払えばすぐに対価が得られるものと考えてしまうので、病気なども医者にみてもらって薬を飲めばすぐに治ると気軽に薬を飲んでしまいます。一見すぐに治って良かったと思われますが実は病気を薬の力で覆い隠しただけなので、完全に治癒しなかった病気はやがて大きな病として発症してしまうことがよくあります。また、お薬に頼った生活は私達人間が本来持っている自然治癒力をカラダから奪い去ってしまうことになります。今日の社会では病院信仰が強く、また痛み、熱、発疹などは悪だという考え方が行き過ぎ、アトピー性皮膚炎の治療にもすぐに悪玉コレステロールそのものであるステロイドを使用してしまいます。
以下、アトピー性皮膚炎を完全に治癒するために必要な概念が的確に表現されているので、『アトピー治療革命』（著：藤澤重樹【藤澤皮膚科院長】）より引用させていただきました。
アレルギー疾患は、身体の中に侵入してきた微量の異物を排泄・排除しようとする時に生じる免疫反応です。たとえば発疹、下痢、呼吸困難などの症状は、すべて正常な状態に向かうための反応なのです。言い換えると、アレルギー疾患というのは、人間の身体に本来備わっている自然治癒能力から生まれるものなのです。
したがって、アレルギー反応による症状が不快だからといって、それを抑えるためにクスリなどを使って治癒することは、身体が本来必要としている反応を止めるということを意味します。
たとえば、抗ヒスタミン剤やステロイドなどを使う治療は、一時的に症状を和らげるための処置であって、決して根本的な治療とは言えません。
